新しい外用抗真菌剤が相次いで市販され、水虫全般の治療成績が向上すると同時に、これまで外用剤だけでは効果がないとされていた角化型の水虫や爪水虫にもある程度効くことが確かめられつつあります。
こうした新しい外用剤の治療成績が最終的にどのようになるかは今後の結果を待つとして、現在の段階では、内服用の抗真菌剤を必要とする表在性真菌症がまだいくつかあります。
全身の皮膚に広い病巣ができた場合や、角化型足白癖、爪白癖をふくむ爪真菌症全般がそうです。
水虫治療に使用する内服用抗真菌剤は、これまでグリセオフルビンという薬だけでしたが、新しいメンバーが加わりました。
発売以来30年をこす歴史をもつ薬ですが、つい最近まで足白癖や爪白癖に使える内服用の抗真菌剤はグリセオフルビンだけでした。
この薬は、カビの一種がだす代謝産物から発見されたもので、白癖菌だけに効きます。成人では1日に三回、3~4錠をのみます。のんだ薬は腸管から吸収され、皮膚の角層に運ばれて抗菌作用をあらわしますが、その作用は静菌的です。
つまり、内服による角層中の薬剤濃度では、白癖菌を殺す力はなく、単に菌の発育をとめるだけなのです。
そのため菌が皮膚からいなくなるのには、爪や角層が次つぎに新しく生えかわり、菌のいる古い部分がなくなるのを待たなければなりません。
簡単な水虫の治し方
民間療法で簡単な治し方もあるようなので、一回試してみても良いかもしれません。内服薬は根気がいりそうですね。