2014年4月アーカイブ

欧米は、以前からアルツハイマー型認知症が約60%と多く、脳血管性認知症は約30%で、かつての日本とは比率が逆です。

ボケといえばもっぱらアルツハイマーを指してきました。

2004年6月に亡くなったアメリカのレーガン元大統領も、アルツハイマーであることを明かして闘病していました。

これまでアメリカでは、脳血管性認知症が少ないため、あまり注目されていませんでした。

最近になって国際的な審議会などを作って研究されるようになってきましたが、日本の学者から見ると的はずれなことも多いそうです。

たとえば、「卒中になってから三ヵ月以内に認知症になった人を脳血管性認知症としよう」と決めたらしいのですが、ある先生の調べたところでは三ヵ月以内に認知症になった人は、27%です。

2年後になってようやく70%になるのですから、的はずれといってもいいでしょう。

三ヵ月以内には発症せず、2年以上経ってから発症した人が、脳血管性痴呆と診断されず、適切な治療を受けられない可能性もあるのですから。