高血圧治療というのは、食事に気を遣ったらそのままそれが治療になっている

高血圧の治療というのは、食事に気を遣ったらそのままそれが治療になっているのです。

健康に関心のあるかたなら、EPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)という言葉を聞いたことがあるでしょう。

いずれも多価不飽和脂肪酸と呼ばれる油の一種で、食事の魚に豊富に含まれています。

高血圧 治療に関わる脂肪酸は、体内に入るとプロスタグランディンやトロンボキサンというホルモンをつくる材料になります。

これらは生理活性物質と呼ばれ、血液中の血小板の凝集を完進・抑制する(血液を固まりやすくしたり、固まりにくくしたりする)重要な働きをしています。

高血圧 食事の工夫で、それらは十分コントロールが可能なのです。

高血圧の治療と言えば、カルシウム拮抗薬でしょうか。

血管を拡張させることで血圧を下げる薬です。血圧を下げる効果が強く、しかも副作用が少ないことから、現在わが国では最も多く使われています。

なお、グレープフルーツはカルシウム拮抗薬の作用を強めることがあるので、食事ではできるだけ避けることが必要です。

アンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACE阻害薬)は、血圧を下げる効果のほかに、心臓や血管の肥厚を改善、動脈硬化が進むのを阻止する効果があります。

高血圧によって腎臓や心臓、脳などに障害が起きている場合に適しています。

アンジオテンシン受容体拮抗薬は、現在最も新しい薬です。血圧の下げ方としてはアンジオテンシンによく似ていますが、血管収縮作用の強力なアンジオテンシンの作用を、より広範囲に抑えます。

いままでの薬とくらへて副作用がすくないので、薬物治療をつづけやすいポイントとなっています。